金沢に長年住んでいる私ですが、金沢の人というのは、何か理由をつけては和菓子を食べるなぁと日々思います(笑)早いもので今年ももう後少し。福梅を食べなくては~と私も金沢人の血が騒いでしまったのでした。
福梅は、石川県で食べられているお正月の和菓子です
そもそも福梅って何?っていうところから。福梅とは、石川県で古くから伝わるお正月の和菓子です。特徴をまとめてみました。
- 最中(もなか)です。
-
梅の形をしている。
正確に言えば、前田家の家紋「剣梅鉢」の形です。 -
紅白
ピンクのものと白のもの。
(和菓子屋によるところもあるが基本的には味の違いはなし。) - 金沢人は縁起がいいと思って食べている。
福梅は、平たく言うと最中(もなか)です
福梅は先にも書いたように、まぁ、最中なのですが、普通の最中との違いを敢えて言うなら、あんの中身に「水あめ」を練り込んでいることが多いようです。故に、あんは固めが一般的。お正月に食べる和菓子のために「日持ち」を優先した結果のようです。
12月に入れば金沢のどこの和菓子屋さんも福梅を売っている 森八・柴舟小出・うら田・諸江屋の福梅を試してみた
金沢では、この時期(12月に入ると)どこの和菓子屋さんでも福梅が買えます。何ならスーパーでも売ってる。どこの和菓子屋さんのものを買おうか迷いましたが、せっかくなので食べ比べするのもいいかなと。
- 森八
- 柴舟小出
- うら田
- 諸江屋
金沢の和菓子屋の中でメジャーどころ4社いってみました。確かに日持ちは長いです。私が購入したのは全て12月11日でしたが、賞味期限は一番早いもので1月4日、長いもので1月11日でした。
さて、福梅食べ比べ開始ですぞ 上にかかっている粉砂糖を比較してみる
(左)柴舟小出の福梅 (右)森八の福梅
(左)うら田の福梅 (右)諸江屋の福梅
福梅にかかっている粉砂糖ですが、個人的には福梅を比較する上で重要なポイントです。粉砂糖がしっかりとかかっているものが好きだったりします。
柴舟小出・うら田の福梅は見た目にもしっかり粉砂糖がかかっていてグッド。シャリシャリとした食感が好きなのです。
森八は少なめですね・・・・。
そして、諸江屋ですが、見た目は少なめに見えたのですが、ごくごく細かいのがしっかりかかってました。さすが、落雁のお店、こちらは和三盆ですね。シャリシャリ感は少ないですが、口溶けがよく確かに上品。
お次は、最中の皮を比較
森八の福梅は、こちらの4社の中でもずば抜けて、最中の皮の主張がかなり強いのが特徴でした。
写真で見ると、厚みはどれも同じくらいに見えますが、森八の最中の皮は少し固めなのかも・・・・・。上にかかっている砂糖も少なめですし、最中の皮の香ばしさも主張が強いので甘さ控えめに感じました。
お次は、中のあんこを比較
あんこはどこのものもまぁそれなりに甘いですが、柴舟小出のものは「ふっくら感」が強く、また香りもよく個人的な好みとしては一番おいしいかなと思いました。
またうら田のものは、「ねっちり感」「もっちり感」が強く、よく練ってあるんだなぁという印象。これはこれでおいしい❤︎
森八・柴舟小出・うら田・諸江屋の福梅を食べ比べした まとめ
- 森八 最中の皮の主張が一番
- 柴舟小出 ふっくらとした香りのいいあん
- うら田 ねっちり、もっちりよく練ったあん
- 諸江屋 上にかかっている和三盆が上品
個人的な好みになるんですが、一番好きだったのは柴舟小出の福梅ですかね。ふっくらしたあんもいいんですが、粉砂糖、最中の皮、あんこ・・・・この3者のバランスが一番良かったように感じました。
うーん、福梅満喫しました❤石川県以外の方にもお正月の縁起菓子「福梅」に興味を持っていただけたらうれしいです。
- 季節限定商品(12月から1月くらい)です。
- 森八 https://morihachi-shop.com/
- 柴舟小出 https://www.shibafunekoide.co.jp/online/
- うら田 https://urata-k-store.shop-pro.jp/
- 諸江屋 https://moroeya.net/