7月1日。石川県民が必ず食べるもの。
白やらピンクやら緑やらの酒饅頭、氷室饅頭と呼ばれるおまんじゅうです✨✨
石川の夏の風物詩【氷室饅頭/ひむろまんじゅう】
- 江戸時代、加賀藩前田家が、毎年7月1日(旧暦6月1日)に氷室の雪氷を幕府に献上していた
- その道中の無事を祈り酒饅頭が神社に供えられた、それが氷室饅頭の起源
- 明治時代になっても、無病息災を願って饅頭を食べる習慣が残った そして、現在に至る
何かにつけて和菓子を食べる石川県民らしい風習だなぁと思います。今年は新型コロナウィルスの流行もあり、無病息災を願う気持ちがより強くなっているのか、例年にも増して氷室饅頭を買い求める方が多かったのだとか。生粋の石川県民の私も回りの方からいただいたものも含めていろんな和菓子屋さんのものをいただきましたよ。
氷室饅頭それはつまり酒饅頭
氷室饅頭と言っても、平たく言えば酒饅頭。いつでも食べれると言ってしまえば、そうなのですが☹️☹️こう、改めて氷室饅頭というものを味わって食べてみると、和菓子屋さんごとに個性やこだわりがあっておもしろいなぁと思いました。今日は中でも印象に残った2社【森八】と【越山甘清堂】の氷室饅頭を紹介したいと思います。2社とも金沢では知らない人はいないんじゃないくらいに人気のある老舗和菓子店です。酒饅頭以外の和菓子もおいしいです。
森八の氷室饅頭食べてみた感想
実は初めて食べたかもです。森八の氷室饅頭。毎年、5万個以上売れるという森八の氷室饅頭ですが、今年は7万個出荷されたとか。
確かに人気なのがわかります。バランスの良さにびっくりしてしまいました。
やわらかくてしっとりした皮は餡との境目を感じさせない。皮と餡を一緒に味わってこその饅頭。そこにほんのりと主張するお酒の香りがわざとらしくなく、いい感じになじんで、反応して、すごく芳醇に感じた。
皮✖️餡✖️酒のバランスが絶妙で、共に高めあっている酒饅頭だと思います。
- 森八公式サイト https://www.morihachi.co.jp/
越山甘清堂の氷室饅頭食べてみた感想
そして、越山甘清堂の氷室饅頭。
こちらは森八のものとは対照的で、完璧に皮が勝つ。あんこが少ない。皮を楽しむための酒饅頭に仕上がっていましたよ。
写真を見れば、皮とあんこのバランスが一目瞭然ですね。皮がモチモチふっくら。そして、ほんわりとお酒の香り。皮はしっとりしているので、これだけ厚みがあってもモサモサしない、でも、食べ応えはある、これはこれで絶妙なバランスですね✨✨
- 越山甘清堂公式サイト https://www.koshiyamakanseido.jp/
無病息災を願って みんなで食べよう氷室饅頭
今年、印象に残った氷室饅頭を紹介してみました。皆さんは、どこのお店の氷室饅頭が好みですか❓
氷室饅頭と言っても、年中食べることのできる酒饅頭とそう変わらないでしょ、となんとなく毎年いただいていましたが、石川県に当たり前のように長く根付いている文化だからこそ、それぞれの和菓子屋さんの特色があったりこだわりがあったり。また、氷室饅頭を買う&食べる私達もそこそこにこだわりがあり・・・・「ここのがおいしかった」とか「私は森八派」「いやいや、私は越山派」などと談議になるので、それもまたおもしろいなと思いました。
また、石川県以外の方にも是非味わって欲しいですね✨✨≪無病息災≫を誰しも願いたくなるようなご時世なのもあって、今年は贈り物としての需要も多かったと聞きますよ。