散歩中に見つけた尾張町の壺屋壷亭なるお店に治部煮(じぶに)を食べに行きました。物心ついた時からずっと金沢にいると言うのに、恥ずかしながらちゃんと治部煮を食べたのは初めてだったりしました。

治部煮(じぶに)とは金沢の郷土料理のひとつです
金沢の郷土料理って何??って聞かれた時に、一番に挙がるのが治部煮かもしれないなぁ。
治部煮の特徴についてメモ。
- 煮汁にとろみがついています。(鴨肉、もしくは鶏肉に先にどっさり片栗粉をかけてから調理が始まります。その片栗粉のせいで煮汁にとろみがつきます。)
- 具のお肉は、鴨肉がベスト。鴨肉が手に入りにくい故に、鶏肉でも可となっているレシピが多いですが、せっかくなら鴨がいい。(個人的希望)
- 鴨肉(鶏肉)の他の具は、すだれ麩、しいたけ、にんじん、たけのこ、れんこん、せり、百合根、ぎんなんなど・・・・その時の旬のもの、加賀野菜を使えればなおオツですね。
- 薬味にわさびを入れるとめっちゃおいしい。
治部煮と一般的な煮物の違いをまとめてみました。(私が勝手に思ったことも入ってますが。)
最近、加賀野菜を取り寄せてみたり・・・・。(近江町北形青果を利用しました❤)

いまさらながら、金沢の文化や郷土料理を改めて勉強しています。北陸新幹線開業で、注目されている北陸・・・・・北陸に住んでおきながら、私って実はあまり北陸のこと知らないんじゃないと不安になったことがきっかけで始めました。
壺屋壷亭は、治部煮を気軽に、またお手頃な価格で食事できるお店です
治部煮は、作ってみたい料理でもあったのですが、鴨肉が手に入りにくい(高い)せいもあって、とりあえず手っ取り早く食べに行くことにしました。金沢で治部煮を出しているところと言えば、料亭とか、それこそ敷居が高そうなところが多いのですが、壺屋壷亭では、気軽、そしてお手頃に治部煮をいただけるので、私向けでした。ちなみに、壺屋壷亭を運営しているのは、佃の佃煮と同じだそうです。お店の前には、佃の佃煮の売店もあって、佃煮をお土産に買うこともできますよ。(佃の佃煮は、金沢の老舗佃煮屋さんです 金沢の味「佃の佃煮」楽天市場店)お店では、ちりめん山椒の試食もできました。(うーん、ちりめん山椒は京都のやつの方が好みだったわ。)
治部煮の感想
治部煮です。(どーん)

とろみのせいもあってけっこう食べ応えありですね。具は、鴨肉(けっこうたくさん入ってる。)しいたけ、たけのこ、すだれ麩、菜の花、百合根、ぎんなん、にんじん。お、れんこんが入ってなかったのがちと残念だなぁ。
とろみはしっかり。でも、お味は薄味、優しい味わい。
わさびが、にんじんの上にちょこんとのってますが、このわさびがかなりいい仕事をします。わさびを少しまぶして食べると、爽やかに風味が変わります。ちょっとびっくりするくらいに変わりました。お家で作るにしてもわさびは必須だなと思いました。
鴨肉・・・・・普段治部煮以外でもなかなか食べる機会がないけど、くせがなくておいしいお肉ですね。
肉質で言うと、豚肉にも似てるかもしれません。鶏肉よりは固めで食べ応えのある食感かなぁと思いました。
治部煮御膳は、副菜も優しい味付け
治部煮御膳は、1500円でした。

治部煮以外の副菜達も薄味でおいしかったです。
- はたはたのマリネ
- 小松菜とじゃこの和え物 漬け物、お味噌汁、ごはん
- デザートはりんごの煮たやつかな、少しシナモンがかかってました

食後のコーヒーはプラス100円でつけることができるそうですよ。
- 公式サイト 壺屋壷亭
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